2020/06/10 23:55

お米の保管方法、保存場所

よく「お米に虫がわく」といいますが、虫は自然発生することはありませんから何らかのルートで家屋に侵入してきて、気がついたら「虫がいた」ということになります。
お米の害虫を移動習性別にみると、・飛来してくるもの(ノシメマダラメイガのような蛾の仲間) ・もっぱら歩くが、飛翔能力があり飛べるもの(コクゾウムシなど) ・まったく飛べないもの(ヒラタコクヌストモドキなど) このうち、お米でよく発生するノシメマダラメイガやコクゾウムシは飛翔が可能ですので、どこからでも侵入が可能といえます。 
また、お米の害虫はお米だけを餌にするわけではなく、小麦粉、パスタ、 ビスケット、ペットフードやそれらの屑も餌にします。知らないうちに、それらを餌に屋内で増え、その後お米の保存容器に移動してくるケースも十分考えられます。発生源となるこれらの食品もしっかり密封し、屑にも気をつけ、屋内および米保管容器の清潔を保つことが必要です。
また、ノシメマダラメイガ の幼虫はビニールくらい簡単に食い破る能力がありますから、ビニールに密封しただけでは完璧とはいえません。 お米は長期保管を避け、1カ月くらいで食べきることがお勧めです。
どうしても害虫が気になるのでしたら、冷蔵庫の野菜室に厚手のビニールに包み保管 するのがよいでしょう。お米の害虫は15℃以下になると活動が鈍り、増殖することができなくなります。