2024/02/17 12:11

こんにちは。

今日はネオニコチノイド系農薬のお話です。

【ネオニコチノイド系農薬とは】
ネオニコチノイド系農薬は、1990年代、「虫に効くけれどヒトには安全」という謳い文句のもと、有機リン系農薬に代わり普及した農薬(殺虫剤の一種)です。
洗っても落ちない「浸透性」と長期に残留する「残効性」に加え、「神経毒性」が強いことが分かり、生態系や人間への脅威となっている殺虫剤です。
1回使えば殺虫効果が持続し、結果として農薬使用量が少なくてすむため、ネオニコチノイド系農薬は、環境保全型を謳う一部の農産物にも使われいるのが実情です。

【人体への影響】
ネオニコチノイド系農薬の殺虫作用は、昆虫の中枢神経の伝達物質であるアセチルコリンの受容体に結合し、アセチルコリンの働き(正常な神経物伝達)を阻害することによって、昆虫を死に至らしめるものです。
※ネオニコチノイド系農薬には複数の種類がありますが、どのネオニコチノイド系農薬も神経伝達物質を受け取るアンテナ(受容体)に結合して、正常な神経伝達を阻害する点では同じ
神経伝達物質アセチルコリンと受容体はヒトでは自律神経・末梢神経に多いものの、記憶や学習、情動など中枢神経でも重要な働きをしています。
このため、ネオニコチノイド系農薬のヒトの健康への影響、とりわけ成長過程にある子どもの脳の発達への影響が懸念されています。

【子供への影響】
ネオニコチノイド系農薬は、90年代半ばから世界各地でミツバチ大量死の原因ではないか?と指摘されたことで世界で注目されるようになりました。
ミツバチはネオニコチノイド系農薬で脳の働きが狂い、方向感覚を失い、巣に戻ることができなくなると考えられています。
その後研究が進み、ヒトでも特に成長過程にある子どもの健康な発達、とりわけ脳発達への悪影響が懸念されています。

【特別栽培米こしひかり 岩瀬清流米の農薬はジアミド系農薬】
特別栽培米こしひかり「岩瀬清流米」はネオニコチノイド系農薬を使わず栽培している(ネオニコフリー)お米です。
代わりの農薬はシアントラニリプロールを有効成分とするジアミド系薬剤で、唯一米国環境保護庁(EPA)の低リスク殺虫剤(RRP)に指定されていることからしても高い安全性が認められている薬剤であると言えます。
それに加え特別栽培米ですので節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下と農林水産省のガイドラインに基づき作られている地球に優しい環境保全米なのです。

2024年3月19日のyahooニュースでも取り上げられていました。